【書評】好奇心を”天職”に変える 空想教室 ー 植松努 ー
「思うは招く」
幼いころ誰もが持っていた夢。あのころはなりたいものややりたい事がたくさんありました。
「どうせ無理」
歳を重ねると”現実”の波にのまれ、いつしか心のどこかでこう思うんです。
そして自分の友人や子供にさえこの言葉を突きつけてしまう。
「思ったら、そうなるよ」
でもね、夢があったらなんでもできます。本当です。
子供だけではなく、もちろん大人でも。
小さな町工場から自家製ロケットを打ち上げ、宇宙開発の常識を逆転させた、植松努さんのどんな夢でも実現させる方法を綴った一冊。
さぁ、手に取ってみよう!!【書籍の紹介】
あなたの夢はなんですか?
本書は、「夢」を抱くことの大切さや、「夢」を叶えるために必要なことを、わかりやすく丁寧な言葉で書かれています。心に刺さる言葉がたくさんあり、著者の人柄がにじみ出てくるそんな一冊です。
私たちは大人になる過程で夢は叶わないものと教わってきました。
「これがやりたい、将来あれになりたい。」と言うと、それをやったこともない人が「無理だ」と決めつける。
いつしか日本では「夢」とは叶えるものから叶わないものになってしまったのです。
そうして育った大人が自分の子供に「無理だ」と言う。
夢とはなんなのでしょうか?
すでにできることだけが夢なのでしょうか?
それは違います。
まだできないことを追いかけることが夢なのです。
夢を叶えるために、できることは簡単です。それは否定しないこと。
夢を叶えるのは大変です。うまくいかないときやあきらめそうになるときもあります。
そんな時は自分にこう言ってあげてください。
「だったら、こうしてみたら?」
もう一度聞きます。
あなたの夢はなんですか?
中身がわかる!?書籍の要約ポイント
しあわせになるためには、まず「自分にとってのしあわせはなにか?」を考える必要があります。その上で「そのしあわせを手に入れるためには、どうしたらいいか?」を考えて、自分から行動を起こすことによって、はじめてしあわせになれます。
いきなり「してもらおう」と思わず、まずは自分で考えて、自分でやってみる。
お金はくだらないよ。
一晩で価値が変わることがあるからね。
だからお金があったら、貯金なんてしないで、本を買いなさい。
知識を頭に入れなさい。
それは誰にも取られないし、価値も変わらない。そして、新しい価値を生み出してくれるから。
教科書に書いてあること、親や先輩や学校の先生や会社の上司が教えてくれることは全部、「昔の事」。「これから」と「未来」のことは誰も知らないから、誰も教えようがないのです。
信じてもらえないのが当たり前。だから、自分を信じればいい。「人からこういわれそう」とか、「人にこう思われそう」などと悩まなくてもいい。
自分を信じて、自分で考えて、自分でためしたら、必ずすばらしいことが起こります。
失敗は無駄ではありません。次をより良くするために必要なデータです。
だから自分が失敗したときも、誰かが失敗したときも、人を責めずに考えてみてください。「なんで、失敗したんだろう?」「だったら、次はどうすればいいんだろう?」と。
生まれたときからあきらめ方を知っている人間なんて、この世にひとりもいません。
他人にどう評価されても、自分たちの評価を信じよう。
本当の我慢とは「違う方法を、考えること」なのです。
”あきらめ方”を教えようとするのは、ごく平凡な「やったことがない人」です。
「違う」ということを楽しんでください。「違う」ということはすばらしいことなんです。
能力というものは、失敗するか成功するかの「経験」によって身につきます。「楽をする」ということは、つまり「その経験を避ける」ということです。
大事なことは「わからないこと」をそのままにしなければなんでもできる、ということです。「わからない」というだけだから、わからないのです。わからなかったら調べればいい。ただそれだけでなんでもできるんです。
人の可能性を奪おうとする、象徴的な言葉が「どうせ無理」です。
簡単な言葉です。すぐ楽ちんになれる恐ろしい言葉でもあります。この言葉をつぶやくだけで、なにもしなくて済んでしまうからです。
わたしたちは「どうせ無理」という言葉を知らずに生まれてきました。
誰が「どうせ無理だ」と教えてくれたのか。
それは、やったことがない人たちです。やったことがない自分の心です。
「なにになりたいか」ではなく「なにをやりたいか」を考える。
できるかどうかは気にしない。やりたいことはなんでもやってみよう。
こんな方におすすめ
・子を持つ親
・これからの時代を担う若者
書籍情報
書籍名:好奇心を”天職”に変える 空想教室
著者名:植松努
出版社:サンクチュアリ出版
出版日:2015/11/1
オススメ度:★★★★★
目次:
Lesson1 思い描く。
Lesson2 思い込む。
Lesson3 思いやる。
Lesson4 思い切る。
Lesson5 思い続ける。
Final Lesson おわりに。